レイベンズホー・レイルウェイ
今日は先日の予告ツイートの通り、「レイベンズホー・レイルウェイ(Ravenshoe Railway)」をご紹介します。
日本でも昔ながらの蒸気機関車を見られるところはいくつかあり、鉄道マニアの方々のみならず、子供から大人まで人気の観光スポットになっているのは周知の事実。
オーストラリアにも鉄道マニアと呼ばれる人たちはたくさんいて、その鉄道マニアの、蒸気機関車に掛ける情熱がこのレイベンズホー・レイルウェイを作ったといっても過言ではありません。
日本で見る真っ黒な蒸気機関車と違うのは、このレイベンズホー・レイルウェイの蒸気機関車、通称「カペラ」が、あの機関車トーマスと同じ、青と赤のカラーリングだというところです。
実物大の機関車トーマスが走っているとしたら、見に行きたくなりませんか?
レイベンズホー・レイルウェイのカペラ号は週に一度だけ、日曜日の午後13:30pmにレイベンズホー駅からトゥモリン駅を目指して出発します。
出発駅のあるレイベンズホー(Ravenshoe)は、クイーンズランド州で一番、標高の高い街として知られています。
その高い標高を生かし、昔から風力発電が盛んに行われており、なだらかな丘陵地帯には風力発電のための真っ白で大きな風車がずらっと並んでおり、別名「風車の町」としても知られている観光地です。
産業としては木材の製材業が盛んで、第二次世界大戦中はオーストラリア軍の訓練キャンプがあった場所でもありました。
また、目指すトゥモリンの駅は、クイーンスランドで一番、標高の高いところにある駅として知られており、標高964m(3165フィート)の地点に建っています。
どちらの駅もこのレイベンズホー・レイルウェイのための駅として残っているので、住民の普段の足として使われているわけではありません。
それもそのはず。
このレイベンズホー-トゥモリン線は、1989年、先述の鉄道マニアたちによって90年ぶりに復活した廃線だからです。
どちらの駅舎も、木造の小ぢんまりとした建物で、歴史を感じさせる風格があります。
レイベンズホーの駅舎の中には、クイーンズランドの鉄道の歴史を垣間見ることが出来る資料コーナーが設けられています。
そしてこの路線を走る蒸気機関車は、1925年製のD17という型番の蒸気機関車。
エンジンナンバー268番のこのD17蒸気機関車は、現役時代に活躍した北クイーンズランドのマッカイ近くの町、カペラ(Capella)にちなんで、「カペラ」と名づけられました。
1994年には同じD51蒸気機関車がアサートン・ロータリークラブから寄贈され、このレイベンズホー-トゥモリン線と並び、アサートン-ハーバートン線が開業しました。
こちらのD51蒸気機関車は「ロジャー」と名づけられたそうです。
ところがアサートン-ハーバートン線では、あまり多くのサポートが得られず、結局、2005年には元のレイベンズホー-トゥモリン線だけに戻りました。
時を同じくして2005年には不運な山火事に見舞われ、線路の一部を消失するというアクシデントがありました。
そんな困難を乗り越えて、今のレイベンズホー・レイルウェイは地元コミュニティの暖かい支援に支えられて運営されているというわけです。
また、カペラの客車は、1930年代に「サンシャイン・エクスプレス」としてブリスベン-ケアンズ間の主要線路を走っていた客車です。
それではいざ、カペラで1時間半の旅へ。
出発は13:30pmですが、だいぶ早く12時ごろにレイベンスホーの駅に着きました。
この駅まではケアンズから車で約2時間の距離です。
さすがにまだ駅にも人がおらず、あたりは閑散としていますが、カペラは出発準備をしており、すでに釜には薪がくべられ、ゆっくりと蒸気を立ち昇らせていました。
カペラはまだ客車にも繋がれていませんでしたが、サービス満点のオージーメカニックが汽笛を鳴らしてくれました。
停車中のカペラと記念撮影をして、ちょっと腹ごしらえ。
13時過ぎにレイベンスホー駅に戻ってみると、家族連れやお年寄りたちで、駅は賑わいを見せていました。
席は自由席なので、事前予約は要らないそうですが、小雨の降るこの日、あいにくの天気にも関わらず、多くの人たちがカペラの出発を待っていました。
出発5分前。いよいよ乗車開始です。
カペラの運転手や車掌さんも、アニメから抜け出してきたような青いつなぎに身を包み、にこやかに乗客を迎えてくれます。
集まったちびっ子たちの興奮もマックスに。
そして出発。
カペラは牛の放牧地や「ふじ」品種のリンゴ園など、のんびりとした丘陵地帯の景色の中をゆっくり、しかし力強く走っていきます。
トゥモリン駅までは約30分ほどの旅。
クイーンズランド最高地の駅・トゥモリンにはちょっとした売店があり、手作りのスコーンなどでティータイムとなります。
ティータイムの後はお待ちかねの記念撮影タイム。
なんと、ひとりずつ運転席に乗せてくれて、汽笛を鳴らさせてくれます。
中には汽笛のあまりの大きな音にびっくりするちびっ子も。
もちろん大人だって汽笛を鳴らして良いんです。
この日も明らかに鉄道マニアと思われる大きなカメラをもったおじさんが「おいらも!おいらも!」とちびっ子を掻き分ける勢いで列にならんでいました。
このあたりの素直な感情表現はオージーらしいですよね。日本人の私は子供たちに遠慮して列の後ろのほうに着きました。。
ひとしきり撮影が終わると帰路の旅へ。
カペラを客車に繋ぎ直し、来た道を戻ります。
わずか1時間半の旅ですが、歴史の重さを感じたり、オーストラリアの大自然を感じたり、と充実した時を過ごしたように思います。
ケアンズからレイベンスホーはちょっと気軽に行ける距離ではないですが、時間があればぜひオススメしたい観光スポットです。
ちなみに私はケアンズまでの帰り道、レイベンスホーの風車を見学したり、マリーバで産地直売所のフルーツを見たり、直売所の手作りアイスクリームを食べたりしながらのんびり帰りました。
たまにはこんなのんびりした日曜日もいいのではないでしょうか。
| 日本語名 | レイベンスホー・レイルウェイ |
|---|---|
| 英語名 | Ravenshoe Railway |
| 所要時間 | 約1時間半 |
| 住所 | Ravenshoe Railway Station, Ravenshoe, QLD |
| 電話番号 | (07)4097-6005 |
| WEBサイト | http://ravenshoesteamrail.com.au |
| 営業時間 | 日曜日 13:30pm出発 |
| 行き方 | 車でケアンズからキュランダへ約30分、さらにケネディハイウェイを西へ約1.5時間 |
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私も機関車が大好きです。レイベンズホー・レイルウェイ・・
また「ケアンズ」での、行きたい&行かねばならない 候補地が増えてしまった。
レイベンズホー・レイルウェイ、いいですよ。
日曜日にしか運行がないのが残念です。
1時間半の蒸気機関車の旅で$20ドルというのは、見方によっては高い値段なのかもしれませんが、私自身は歴史のロマンや、蒸気機関車ならではの音、さらに薪が燃える匂いなど、実体験として蒸気機関車を身近に感じられたので、とても良かったと思っています。
ぜひトライしてみてくださいね。